第29回日本輸血・細胞治療学会秋季シンポジウム

ご挨拶

第29回日本輸血・細胞治療学会秋季シンポジウム
会長 藤田 浩
東京都立墨東病院 輸血科部長

 シンポジウムは、古代ギリシャ語由来で、『共に』葡萄酒の杯を傾けながら議論するという意味があります。このたび、2022年10月28日(金)-29日(土)の期間に、会員の皆様と議論する場を新宿住友ホール(通称、三角ビル)に提供することになりました。学会テーマは、『革新が求められる輸血医療』としました。私なりに考えた3本の矢は、(1)最新の細胞治療情報の確認、(2)臨床輸血看護師の学会参画推進、(3)新しい血液搬送(物流)の模索です。また、大リーグ大谷翔平選手のtwo wayを見習い、私自身、輸血科医師、医療安全管理者、臨床倫理認定士の3刀流として診療業務しております。当秋季シンポジウムへ、その要素を組み込めたいと考え、企画しております。

 この秋季シンポジウムでは、2022年度全国大学病院輸血部会議との共催となっており、前日の27日(木)には技師会、28日(金)初日にはその輸血部会議が予定されております。前日27日には、学会各種委員会のほか、学会主催の講演を予定しております。全国大学病院輸血部会議の議長である、東京大学医科学研究所附属病院 セルプロセッシング・輸血部 長村登紀子先生とは、企画会議を開くなど、二人三脚で、シンポジウムについて企画しました。この場を借り、長村先生に感謝申し上げます。

 会員の皆様、共に酒を飲むことはできませんが、28日(金)夕方には、スイート情報交換会を企画しております。東京のお菓子を黙食し、マスク越しになりますが、学会情報を共有しましょう。当日、コロナ禍であろうとなかろうと、新宿であろうとリモートであろうと、共に議論いたしましょう!

 今回、秋季シンポジウムの院内事務局である『輸血ラウンドチーム』と、東京都赤十字血液センター学術課の皆様、講演者、座長の先生方、協賛、共催企業の皆様が支えていただき、自画自賛の学会プログラムができました。最後に、かかわっていただいた、すべての方に感謝申し上げて、挨拶といたします。当日、会員の皆様の参加をお待ちしています。

東京都立墨東病院 輸血ラウンドチーム(2021年7月撮影)