このたび、平成25年(2013年)10月22日(火)に札幌市で開催されます、第20回日本輸血・細胞治療学会秋季シンポジウムの会長を務めさせていただくことになりました。今回は、第37回日本血液事業学会総会および平成25年度全国大学病院輸血部会議との同時開催になります。
   開催にあたり、本シンポジウムのテーマを「Blood Chainを支える」とさせていただきました。昨年、iPS細胞開発の功績により京都大学の山中先生がノーベル医学生理学賞を受賞されました。輸血用の血液細胞も人工的に作られる時代がやがてやってくるかもしれませんが、現状の輸血医療は人体から血液をいただいて、患者さんの治療に使われております。この血液を介して、人が人を救う医療、すなわちBlood Chainによって輸血は完成されます。ただ、Chainである以上、切れやすいところ、繋がらないところがあり、それを防ぐためにいろいろな手当てが必要と思われます。本シンポジウムの具体的な内容については現在検討中ですが、医療側、血液センター側の双方がいかに関われるか、どのような手当てが提供できるのかについて、シンポジストを中心に、できるだけ多くの参加者と共に議論を深め、より良い解決の方向性を見出していきたいと考えております。
 10月の北海道は収穫の季節でありすばらしい味覚を楽しめると同時に、紅葉が始まる時期でもあります。参加される皆様には、学びもさることながら、北海道を堪能していただけるよう努めてまいりますので、多数のご参加をお願い申し上げます。