第25回日本輸血・細胞治療学会秋季シンポジウム

ご挨拶

第25回日本輸血・細胞治療学会秋季シンポジウム
会長 立花 直樹
(青森県立中央病院 医療顧問)

 平成30年10月20日(土)青森市において、第25回日本輸血・細胞治療学会秋季シンポジウムを開催させていただくことになりました。節目となる第25回の会長を拝命し大変光栄に存じます。青森県での開催は、第10回秋季シンポジウム(平成15年10月、弘前市、木村あさの総会長)以来15年ぶりとなります。会場は青森市の中心部に位置しているリンクステーションホール青森(青森市文化会館)です。

 私は青森県立中央病院に長年勤務し、輸血部門の立ち上げから関わり、自施設や県内医療施設における輸血医療の充実・発展に力を注いできました。その過程で明らかとなった課題・問題点を振り返ってみると、各施設や各職種の輸血医療に関わる質向上が非常に重要であると感じていました。

 そこで今回のシンポジウムのテーマを『輸血・細胞治療の質を高める』としました。日本の輸血医療は大規模施設から中小施設まで環境の大きく異なる様々な施設で行われているという現実があります。また多職種の関わりによるチーム医療によって実践される輸血医療を、安全かつ適正に行うためには各職種の質向上が求められています。
 本シンポジウムでは午前は「医療安全と輸血教育」、午後は昨今話題となっている「小規模施設における輸血医療」、さらに「細胞治療の質向上」を内容とする3つのシンポジウムを企画しています。輸血医療に携わる各職種の方々が“参加して良かった”と思っていただけるような内容にしたいと考えています。

 10月中旬の青森は、八甲田山から始まった紅葉が次第に里に下り、丁度見頃を迎える頃でとても美しい季節です。十和田湖・奥入瀬渓流の紅葉は絶景です。是非足を伸ばして青森の秋の風情を楽しんでいただきたいと思います。またシンポジウム前日の10月19日(金)にはホテル青森で、全国大学病院輸血部会議と合同で懇親会を予定しています。青森の豊かな食文化を十分に味わっていただけるよう準備いたしますので、どうぞお楽しみに。
沢山の皆様のお越しをお待ちしています。